11th SPACE DESIGN AWARD sponsord by Public winning works 第11回パブリック株式会社主催 スペースデザインアワード 空間と家具 入賞作品発表 公募テーマ:「うながす」



11th SPACE DESIGN AWARD sponsord by Public winning works 第11回パブリック株式会社主催 スペースデザインアワード 空間と家具 入賞作品発表 公募テーマ:「うながす」

受賞作品

受賞作品

空間デザインの新たな可能性を発見するスペースデザインアワードは、今回で11 回目となりました。
「うながす」をテーマに、さまざまな視点から、人・家具・空間の新しい関係性を造り出す多くの意欲的な作品が集まり、
総数265 点の中から厳正な審査により受賞作品が決定しました。ご応募頂いた皆様には心より感謝申し上げます。
グランプリ
Photo:Yukinori Okamura
ReBar
熊木 英雄(Organic Design Inc.)
倉庫リノベーションのショールームであり、レンタルスペース。「ReBar」は「Reinforced Bar(鉄筋)」に由来し、普段はコンクリートの中にある鉄筋を表に出すことで、機能的かつ意匠的役割を担う。機能としては、鉄筋内部で行われるレクチャーやディスカッションなどの躍動が鉄筋メッシュの壁から溢れ出し、執務エリアのワーカーがインスピレーションやポジティブな影響を得られる。意匠としては、心理的に落ち着く水色の内部空間を背景に、無機質なホワイトの異形鉄筋の壁が、光を通し、気流も流れ、人の気配も感じさせる。
「双方向にモチベーションを伝える壁」として、壁の再定義を試みたデザインとなっている。
1位
撮影:スターリン・エルメンドルフ
松尾学院 東進衛星予備校 高速長田校
松本 哲哉・竹内 基晃・Farid Ziani・入山 理沙(KTXアーキラボ/マツヤアートワークス)
松本 哲哉・竹内 基晃・Farid Ziani・入山 理沙
(KTXアーキラボ/マツヤアートワークス)
白と黒は最も強いコントラストを生むが、この空間では色のみならず多様な感覚的側面におけるコントラストを創出している。全てのテクスチャーを白い塗膜で均一に覆い、その無機質な空間に配置されるのは「黒皮鉄」と呼ばれる鉄の素地。圧延時に鉄表面に発生する酸化皮膜は妖艶な青みを放ち、水墨画か抽象画のような有機的表情を見せる。それはまさに自然の摂理が生み出すアートのようである。規則正しく配置された真黒のチェアは多くを語らず、この圧倒的な存在感の輪郭を更に際立たせ、鉄をより重厚なものに見せている。
2位
撮影:志摩大輔
ぬる燗佐藤ヒカリエ
田中 亮平(G ARCHITECTS STUDIO + 山翠舎)
渋谷駅直結の複合施設「渋谷ヒカリエ」に出店した、日本酒の温度飲みを提案する居酒屋。透け感のある農業用の寒冷紗を転用した暖簾と、スプリンクラーの散水障害を避けるよう部分的に折下げた格天井が、格式を保ちつつも入りやすい不思議な存在感のある空間を演出している。カウンター席は会話が弾むようスツールを使用し、テーブル席には華やかな場面にも似合う背のある細見の椅子、壁際にはリラックス出来るよう杉羽目板のベンチを巡らせて、様々な行為を促すような設計となっている。
3位
IL FUGO (イル・フーゴ )
田中 伸明(STUDIO NINÉ | スタジオ・ニーネ)
梶浦 暁(梶浦暁建築設計事務所)
田中 伸明(STUDIO NINÉ | スタジオ・ニーネ)
梶浦 暁(梶浦暁建築設計事務所)
繁華街の地下にあるイタリアンレストラン。小さな既存スペースに、条件や機能を効率よく収める追求が「斜め」のラインを択り出した。
それらは必然の形を作りつつ、四方八方に展開する連続・一貫の形となって、固有な世界観へ自ずから導いてゆく。
そして、「椅子がもつ斜め」の形も「空間がもつ斜め」にピタリと同調、デザイン性を合一する。平生の気持ちを延長したまま入れる居心地のよさ——寂(さび)を宿す「街中の隠れ家」のよう——で、料理も空間も「特別」が味わえる場所となっている。

部門賞 1.食空間
nana’s green tea 松江店
吉田 昌弘(株式会社KAMITOPEN 一級建築士事務所)
良質な抹茶を現代的にアレンジしたメニューで提供しているカフェ。茶室の中でも珍しい「独楽庵」の間取りを木軸組で
再現し、日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる空間を表現している。
撮影:株式会社 エスエス 齋藤 涼
撮影:株式会社 エスエス 齋藤 涼
ALL DAY DINING月のみち(月のホテル併設)
村山 寛・増見 収太・有木 陽一(株式会社アール・アイ・エー)
中島 崇行(株式会社スペースカウボーイ)
村山 寛・増見 収太・有木 陽一
(株式会社アール・アイ・エー)
中島 崇行
(株式会社スペースカウボーイ)
酒田駅前の複合施設『光の湊』の中にある『月のホテル』併設のレストラン。
月をテーマとした空間はビュッフェカウンターや日本酒バーが印象的である。バリエーション豊かな席を用意し、様々な
人の居場所を提供する。
部門賞 2.ショップ空間、サービス・エンターテイメント空間
部門賞 2.
ショップ空間、サービス・
エンターテイメント空間
Tea Stand Terrase MarshMallow
高橋 正治(有限会社スマイルスタジオ)
テイクアウト紅茶専門店。6坪程の小規模店舗だが、ショップ外部のピロティに半屋外テラスを設け、そこに屋外チェアと
長いコンクリートベンチを取り入れることで、コミュニケーションの時間を促す役割を担っている。
部門賞 3.大規模商空、文化・公共コミュニケーション空間
部門賞 3.
大規模商空、文化・
公共コミュニケーション空間
横浜ランドマークタワー 69F展望フロア
「スカイガーデン」
荒木 源希・佐々木 高之・佐々木 珠穂・河埜 智子・青木 昂志良
(株式会社アラキ+ササキアーキテクツ)
荒木 源希・佐々木 高之・佐々木 珠穂
・河埜 智子・青木 昂志良
(株式会社アラキ+ササキアーキテクツ)
横浜ランドマークタワーの展望フロアにあるカフェスペース。階段状のベンチやソファの居場所群は、
ちょっとしたデザインの差異をいくつか用意しており、希望滞在時間に応じて居心地の良いスペース
へ人々を促す。
部門賞 4.公共生活空間
レッドウッド藤井寺 KLÜBB Lounge
玉上 貴人(タカトタマガミデザイン株式会社)
物流施設内にある休憩ラウンジ。建設地の歴史的背景から「地層」や「地形」をイメージし、階段状に床を隆起させてい
る。思い思いの姿勢でくつろぐことができ、様々な居場所を生み出す仕掛けとなっている。
株式会社鎌倉新書
佐藤 友哉(株式会社乃村工藝社)
ライフエンディング関連の情報サイトを運営する企業のレセプションスペース。多用途な空間の中央に据えたラウンジチ
ェアが、人々の行動や気持ちの「動」と「静」に寄りそう止まり木となり、この場所で過ごす時間を豊かにする。

入賞
とんかつみそ家
前田 太志(株式会社ARTS)
La Nouvelle Lune
高橋 正治(有限会社スマイルスタジオ)
煌煌庵(きらきらあん) 渋谷総本店
笠松 豊・大橋 晃一(株式会社KADO一級建築士事務所)
LE PORTIER Par Aux Delices
de dodine Toranomon
國澤 和朗(株式会社タングラム)
ベストウェスタンプラス ホテルフィーノ大阪北浜
高階 澄人・古川 祥子(有限会社高階澄人建築事務所)
ESR横浜幸浦DC1 KLÜBB Lounge SOUTH
玉上 貴人(タカトタマガミデザイン株式会社)
伸和コントロールズ長野事業所アルプス伊那工場
隈研吾建築都市設計事務所
清水建設株式会社